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花鶴丘3丁目公民館に訪問 地域診断演習
2019/05/23
花鶴丘3丁目公民館に訪問 地域診断演習

 公衆衛生看護学Ⅲの授業は、保健師を目指す学生たちが、地域での住民の健康や生活の課題を発見し、住民の健康増進のためにどのような働きかけを住民と協働していったらよいかを考える科目です。そのための地域の健康課題の発掘は、学生たちにとっては、とても難しい課題です。

 地域を高齢者体験服や妊婦服を着たり、ベビーカーを押して道路を歩いてみたり、公民館や公園で集う住民の生の声を聴く、スーパーに行ってみる、学校に行ってみる、様々な試みをして、その難題に毎年、チャレンジしています。

 5月23日、8名の学生と教員は、花鶴地区公民館に伺いました。そこに集われている地域の福祉部会をはじめ、たくさんの方々にインタビューしました。福祉会の方々には、その日実施されていたお出かけサポートの話を、花クラブの人には、地域内の公園や道路を美しい花で彩る活動について、また、ダンスの練習をされているグループにも、活動に参加されたきっかけ、活動状況、継続できる秘訣、メンバーを増やす工夫等々についてお話を伺いました。

 地域住民が、高齢化が進む街でいつまでも元気に楽しく住み続けるために、お互い様のささえあいをしていることがわかりました。それらの活動の一つ、お出かけサポートの話を紹介します。住んでいる地域内に買い物に行ける店がない、病院もない等の事情から、高齢化が進み、免許を返上したり、車を運転する人が家にいない場合、困るだろう。そんな地域に住んでいるからこそわかる課題、将来、高齢化が進んだ際に予測できる地域住民に共通した生活上の課題に対処するために、地域住民がお出かけサポートや、移動販売などのサービスを導入することになったと学びました。

 そのように、地域課題とは、住民が生活をするうえで感じる共通の課題であること、公衆衛生看護とは、それらを発見し、その解決策を、住民が力を合わせながら解決できるようなに活動を支援することであると、住民の生活現場での体験談を通して学んだようでした。地区踏査を通じて、常に地域の生活や健康の実態を把握しておく必要性と公衆衛生看護の役割を今回の学習を通して感じてもらえたのではないかと思います。

(文責:松尾)

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