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ヒューマンケアリング

知性と心を磨いて
ヒューマンケアリングを究める

深い知性と専門的な知識や技術、豊かな人間性と愛との精神を伸ばします

本学での学びは、ヒューマンケアリングを概念の中心に、看護職者としてふさわしい人材を養成できるよう構築されています。専門的な知識や技術の修得はもちろん、人間としての「心」を成長させる学びにも力を注いでいます。

 

カリキュラムは、「保健師助産師看護師学校養成所指定規則」に準拠しており、卒業時には看護師と保健師の国家試験受験資格を取得できます。さらに、豊かな人間形成を促進するキリスト教の精神が感じられるチャペル礼拝や教養科目を数多く取り入れています。(※保健師は選択制)

キリストの愛の精神とヒューマンケアリングで培った豊かな看護専門職者へ

 質の良い看護ケアを提供するために科学的な根拠に基づく専門的知識や技術の探求に翻弄され、対象者さんの意向に耳を傾けることが疎かになりがちです。つまり、疾患や症状に捕らわれ、対象者さん自身への関心が薄らぐ危険な状況に陥る事がしばしあります。本来、私達看護者は、ケアの対象者をかけがえのない一個人として関心を抱き、共感し、慈しみ、全人的に最良なケアを提供しようと努力します。この看護者と対象者のポジティブな関係性において対象者さんへの人間愛に満ちた関わりやその人の存在感、寛容な精神性、人と人との信頼関係等が育まれヒューマンケアリングが創造されるのです。そして、その過程で看護者と対象者双方が共により人間的に豊かに成長していく事ができます。本学の教育理念は、「キリスト教精神に基づき、人間の尊厳、倫理観を備え、ヒューマンケアリングを実践できる人材を育成し、社会に貢献する」ことを謳っています。キリストの愛の精神を根底にし、より深い人間愛に満ちた対象者さんへの関わりをこの美しいキャンパスで学び、福岡女学院のキリストの香りを社会に放つ良き看護専門職として成長して頂きたいと思います。

特色ある学びで、理解力を身につけ、看護の心を深めます

チャペル礼拝は考える機会

 本学では毎日、2限目の後に20分間、チャペル礼拝があります。讃美歌をうたい、聖書の言葉を読んだ後に、教職員・学生のほか教会、病院、福祉施設など、さまざまな分野から招いたゲストスピーカーにチャペルトークを担当していただき、みんなで人生や生き方、価値観について考えるひとときとしています。この時間を大切にし、自分を見つめ視野を広げる機会にしてください。将来、「福岡女学院看護大学出身の人って、ものをよく考える人が多いよね」と言われるような卒業生を送り出したいと願っています。


英語で学ぶ「共感」の姿勢

 共感を示すことは、看護対象者を理解するために必要なコミュニケーションスキルです。相手を否定せず、相手の身になって、その気持ちを「共に感じる」ことが大切です。英語の講義では、「共感」を示す英語表現を学ぶことで、日本語での表現力も自然と身につきます。また、学習を通して、視野を広げ、多様な価値観を知り、他者を受け入れようとする姿勢を養います。本学では、英語教育も、ヒューマンケアリングの実践につながっているのです。


人間の発達と心を学ぶ

 人の心に寄り添えるように、「人間の発達と心理」の科目を必修としています。この講義では、人間の誕生から死に至るまで、人間が個体としてどのような発達をし、変化を遂げ、その時々にどのような課題があるのかを考察します。また、幅広い年齢の対象者に対応できる看護職者となるために、「人間関係論」の科目などで人とのふれあいを深め、コミュニケーション能力を高めていきます。


現代医療の倫理的課題を考える

 医療の高度化が進む現在、「代理母」「移植医療」「安楽死と尊厳死」など、看護職者もさまざまな課題と向き合う必要があります。このような現代医療がもたらす多様な倫理問題を考えることは、看護職者としての立つ位置を考える基盤となります。そのため、本学では、1年次の「生命倫理」の科目から4年次の「看護倫理学」の科目まで、倫理的課題を探求し続けます。これらの学修では、倫理学の基本的な課題から医療・看護の課題まで、キリスト教など宗教的な立場からの観点なども加え、多元的な考察を重ねていきます。

特色ある教育