2024年6月26日、公衆衛生看護管理論1の施設演習の一環として、保健師コースの学生の中から3名が古賀市議会を訪問しました。毎年のことながら、古賀市議のほとんどがご出席くださり、学生が事前学習をしてきた議会・議員の仕事に関して、活発な意見交換の時間となりました。質疑応答では、市民の安全・安心を守るための議員の市民needsの把握方法や、市民の健康や地域包括ケアを推進する保健師との接点、また、保健師への期待などについて、たくさんの貴重なご意見をいただきました。
今年は、議会と看護大学がパートナーシップ協定を締結して10年目を迎える年にあたります。そこで、教員にも、10年の経過を振り返りながら、この議会訪問の経験が、保健師学生や公衆衛生看護教育を担う教員たちにもたらした多くの学びについて振り返り、報告する機会をいただきました。改めて、保健師学生が授業の一環として地域を診断する8領域の視点は、議員が一般質問をする視点と多くの共通点があることが明らかになり、今後、地域診断を両者の強みを生かして実施することの可能性について検討しようということになりました。
その後、議会がホームページにアップした看護大学生の議会訪問の記事に、市民から情報公開の開示希望があるなど、このような大学や議会の活動は、市民にも関心を持っていただいていることがわかりました。
本学の公衆衛生看護学教育は、古賀市民や行政のみならず、議員の皆様にも温かく守られながら、地域の現場に出向いて、実践的に地域課題を考える機会を得てきました。今日、地域課題の多様化が進む中で実践力のある保健師への期待が高まる中で、本学の恵まれた教育環境で学習することができた学生たちが一人でも多く、地域貢献をしてくれることを願うばかりです。