4年生の学生3名が、看護学総合実習で、福津市の宮司郷づくりセンターで実習を行いました。このセンターで10年続いている「住民による住民のための健康づくり活動」、今回の実習の目的は、この活動に参加するとともに、これまでの活動の経過を学ぶためです。
この活動は、住民と協働して地域づくりや健康増進活動を推進する保健師を目指す学生たちにとっては、学習課題の宝の山です。約2週間の実習期間、学生たちは、10年間、この活動を中心となって支えてこられた方々、現在、活動している福祉部会の方々、それらの活動を支えた行政関係者、それぞれにその活動に取り組むようになった経緯、現在の活動体制、予算等々、たくさんのことについてインタビューしました。その学習活動を通して、住民主体の地域組織活動がどのように起こり、継続、発展してきているか、また、1回の測定会が実施されるまでに、どれだけ緻密に計画準備され、役割分担され、組織的に活動されているか、それらの活動のPDCAの概略を学ぶことができました。また、初めての健康教育も体験しました。学生が考え、準備した健康教育を、住民や保健師さんに、何度も何度も聞いていただきました。中には5回も聞いてくださった住民の方もおられました。その際にいただいたたくさんの質問や意見を学生たちはスポンジのように吸収し、健康教育の内容に反映していきました。本番の6月18日は、その過程で学んだ全てを出し切り、自信を持って、最高の健康教育を行うことができました。
地域の住民と密着し、地域住民の活動を支援する保健師の役割、地域の魅力、楽しさを自らの体験を通して学ぶことができました。新聞社の取材も受けて、学生のコメントの一部は、新聞にも載せていただきました。住民や行政関係者の協力や指導のお陰で、学生共々忘れられない実習体験になりました。
(文責:松尾)