大学院案内
福岡女学院看護大学大学院案内
◆研究科長挨拶
福岡女学院看護大学大学院 看護学研究科 (以下、本大学院)は、2023年4月にシミュレーション教育を中心とした看護教育の実践者・研究者を養成する機関として開設しました。
シミュレーション教育は臨床現場を再現した学習環境で、模擬的に看護を経験し仲間と学びを深める、日本では比較的新しい教育手法であり、指導者を育成する機関が少ないことが課題でした。
そこで、本大学院では国内初となる「看護シミュレーション教育学特論」や「看護シミュレーション教育学演習」の科目を設け、高度で質の高い専門的知識・技術を学び、シミュレーション教育を発展させる教育の実践者・研究者の育成を行っています。他にも、看護教育の基本である授業設計や指導方法、評価などを学ぶ科目や、キリスト教の理念に基づいたヒューマンケアリングを探求する科目も設計しています。
これらの学びを通して、修了時には教育者・研究者とし幅広い価値観をもち、これからの看護教育学の発展に寄与できる人材に成長できていると確信しています。
本大学院には、シミュレーション教育が実践できる充実した設備と経験豊富な教員が皆さんをお待ちしています。共にこれからのシミュレーション教育の発展に向けて歩んでいきましょう。
大学院看護学研究科長 八尋陽子
◆設置の趣旨
医療の高度化や情報化社会の発展に伴う複雑化した知識基盤型社会では、新しい時代に対応できる人材育成が求められています。このような社会で高度な専門的知識を備え、異なる分野や文化をもつ人々との交流を深めながら、保健医療福祉の課題を解決していける人材の育成は重要です。 本学では、多様な場で活動する看護職の育成のために、シミュレーション教育センターを中心に全領域でシミュレーション教育をカリキュラムに導入し、領域横断的な教育に取り組んできました。
本大学院では、シミュレーション教育を中心とした看護・保健医療分野に関する学問についての学術の理論及び応用を教授・研究し、その深奥を極め、看護・保健・医療・福祉の質の向上に貢献できる人材の育成を目的としています。また、高度化した医療や多様な場において新しい教育技法を柔軟に活用しながらシミュレーション教育を駆使し、先導するリーダーとなる人材を育成する看護教育学の拠点形成を目指しています。 このような背景から本学では、シミュレーション教育を中心とした看護教育学の教育・研究拠点として「福岡女学院看護大学大学院」を設置することとしました。
◆本研究科の概要
●開 設 2023(令和5)年4月
●開設場所 福岡女学院看護大学(福岡県古賀市千鳥1-1-7)
●修業年限 2年(長期履修制度※を導入)
●入学定員 3名
●取得学位 修士(看護学)
※長期履修制度とは、職業を有しているなどの事情で標準の修業 年限(2年)では修了することが困難となる者を対象に、長期にわたり計画的に教育課程の履修を認める制度です。