近年、想像を超える大規模震災や豪雨災害等、様々な災害が発生しており、災害発生時、お互いを助け合う力を最大限に発揮する為には、平時からの自主防災組織・自治体・学校等の連携が不可欠です。
本学では、古賀市と古賀市社会福祉協議会の三者で防災に関する連携事業を行っており、その一環として2024年度第1回地域防災力アップセミナーを6月15日(土)の午前中に開催いたしました。
今回のテーマは「災害対応にジェンダーの視点を」です。
講師としてNPO法人福岡ジェンダー研究所 理事 倉富 史枝さんをお招きしました。
セミナーには事前予約をいただいた地域住民(16名)、古賀市議会議員(1名)、古賀市職員(2名)、古賀市社会福祉協議会職員(1名)、本学の学生(12名)の32名がお越しくだしました。
本セミナーでは、過去の震災時の避難経験者の声から、避難所の運営で必要な工夫や配慮について学びました。また、グループワークでは、大規模震災発生を想定し、大学を避難所と見立てて、被災者や避難所利用者の心情について話し合い、ジェンダーに視点おき、避難所にどのような工夫が必要かディスカッションしました。一例として「避難所で子供の泣き声がうるさいと怒鳴られた母親の気持ち、怒鳴った人の気持ち」等に対して、メンバーが意見を出し合いました。
被災した方々は皆不安でいっぱいで気持ちに余裕がなく、時に他者を傷つけるような暴力や発言をしてしまうこと、ジェンダーへの配慮も必要であるものの「炊事は女性の仕事、力仕事は男性の仕事」といったジェンダー・ステレオタイプにとらわれず助け合うことが必要なことを学びました。
セミナー終了後は、希望者を対象に、本学シミュレーションセンターの見学ツアーを開催いたしました。
参加者には、シミュレーションセンターの説明を聞いていただき、実際にシミュレーターに触れたり、聴診したりなど看護者体験をしていただきました。
第2回地域防災力アップセミナーは、7月27日(土)10:00~12:00に開催されます。
たくさんのお申込みをお待ちしております。