本年度から5年計画の事業として、小学生を対象とした健康づくりプロジェクトがスタートしました。古賀市の小野小学校の全校児童を対象に行うもので、小野小学校・古賀市教育委員会・予防健診課・本学の共同事業として実施するものです。
このプロジェクトでは、児童が成長段階により高いpeak bone mass(最大骨量)を獲得し、生涯を通じた骨の健康の基礎づくりができるように、骨密度測定等の健康測定会と健康学習会を繰り返しながら、児童生徒の健康増進をはかることを目的としています。
平成27年度の健康測定会は、12月12日(土)の持久力走大会に合わせて開催し、440名の児童の骨密度と、持久走に参加した保護者(希望者)に対して骨密度、体組成の測定を実施しました。測定は、古賀市の健康推進員をはじめ古賀市予防健診課職員、古賀市教育委員会職員、本学公衆衛生看護・在宅領域の総動員体制での実施。今回の測定にあたっては小学校の協力も得て、事前にアンケート調査や1週間の生活習慣調査(歩数調査含む)なども実施しており、それらと合わせて、結果を児童に個人票として返却する予定となっています。また今後は、それらを教材として活用しながら児童への健康学習を支援していく計画です。
初めて骨密度を測定する児童たちは、測定結果に興味津々。測定した保護者は、自分の実態にショックを受けたり、日常生活を反省したりするとともに、「子どもの結果と合わせて健康管理について見直したい」と話していました。
本学では、このような学校・家庭・地域の協働による児童への健康づくり支援活動がさらに発展することを期待しています。