近年、数十年に一度と呼ばれる豪雨が各地で頻発し、それに伴う大規模な災害が増加しております。
災害時のお互いの助け合う力を最大限に発揮できるようにするには、平時からの地域や学校や企業、自治体などとの協働が不可欠といわれています。
本学では、古賀市と古賀市社会福祉協議会の三者で防災に関する連携事業を行っており、その一環として2023年6月3日(土)に第1回、7月29日(土)に第2回地域防災力アップセミナーを開催いたしました。
今回のテーマは「防災・減災のイロハ」です。
第1回に引き続き、講師としてNPO法人九州キリスト災害支援センター 本部長 市來 雅伸さんをお招きしました。
セミナーでは、講師が前日まで支援活動を続けていた久留米市の被災状況を被災者の言葉や画像で知り、私たち一人一人の「受援力」や「地元力」が重要であることを学び、改めて防災や減災について考える機会となりました。
中央(左)の写真では、5名前後のグループメンバーで「災害時の何が心配ですか??」の問いに対して、日ごろの不安を模造紙に書き出しました。愛犬を連れて避難してもいい?障がいのある家族の避難はどうすればいい?お付き合いが少ない近隣の方が困っている時に声をかける?等々、日ごろから気になっていることを伝え合いました。
その上で、講師から実際現場の状況をふまえた、ヒントとなる助言に納得!
グループメンバー内で「自分の家族に何が必要か、充分に考えないといけないと思った」「地区の人々とどう協力すべきかを思って行動に移すことができたらと思う」などの声があがっていました。
中央(右)の写真では、手動式携帯ラジオ兼懐中電灯の充電を試みました。なかなかバッテリーが充電されない状況に、電気の有難さや、日ごろからの備えの大切さを実感しました。
下(左)の写真では、アルファ―米という、味ご飯の非常食を試食しました。水を注ぎ60分、お湯を注ぎ15分で作れたこと。
味は思った以上においしい!こと、3年長期保存の缶入りパンもびっくりするほど柔らかくておいしい!
下(右)の写真のアルミの防寒グッズは、準備をするときに、意外に音がして、避難所で使いにくい場合がある等々、様々な避難時しか味わえない体験をして、有意義な時間を過ごすことができました。
第1回、第2回地域防災力アップセミナーへ多くの方々にご参加いただきありがとうございました。