2017年1月18日(水)
古賀市立 小野小学校で学校・古賀市・大学共同のコラボ授業を実施しました。
1月18日の授業は、保護者参観日でした。保護者の熱い視線を受けて、児童も担当する担任もいつもとは違う感じの教室環境、まして小学生に教える機会がほとんどない大学教員、古賀市の保健師も少々、緊張気味で授業はスタートしました。
この授業は、1月11日の1回目の授業に引き続き実施しているもので、テーマは「生活習慣と健康」、具体的には「早寝早起き朝ごはん」と健康の関連性についてです。2年生児童とともに生徒自身の生活実態を資料化し、それを基に振り返りの機会とする授業展開で実施しました。
1回目の授業では、児童が自覚する早寝早起きタイプの「ニワトリさん」と遅寝遅起きの「フクロウさん」で、両者の1日の生活の違いと、それぞれが感じる良いところ、あまりよくないところをそれぞれの生活実態や体験をもとに話し合いました。
生活実態は、昨年末に行った1週間の生活習慣記録、歩数や起床・就寝時刻の実態を活用しました。
1月18日、2回目の授業では、「にわとりさん」と「フクロウさん」の違いの理由を学ぼうという「めあて」でした。冬休み明けの1月10日の早朝にサーモメーターで撮影した児童の顔写真とサーモグラフィの写真を個別に返却し、体温の個人差を視覚で感じてもらいました。「気持ち悪い」「赤いね」「青いね」「先生の顔、赤い」「頭が赤い」「目が赤い」・・、教室にざわめきが生まれました。また、生活実態調査では、クラスによって平均歩数が大きくことなることや、歩数の多いクラスの体温の方が高いことを紹介しました。
「早寝早起き朝ごはん」の生活リズムや身体をよく動かしていることが体温と関係し、それが良い眠りや成長発育にも、授業集中、ひいては成績にも関係する事を説明しました。児童は、1月11日に話し合った自分たちの体験や生活実感と結びつく話に興味をもって聞いてくれました。
生活習慣の改善の必要性を自覚した児童は、担任の指導の基、まずは1週間の行動改善目標を設定しました。その実行状況を記録する紙に、運動量の測定もできるように歩数計の貸し出しも行いました。さらに、1週間後のサーモメータでの再計測を約束しました。
授業に参加された保護者からは、今回の授業のような生活習慣の学習機会の必要性について高い評価をいただきました。
昨年末から、生活実態調査や骨密度測定等や4回の授業内容についての協議を重ねていった第1回コラボ授業、とても楽しい45分間になりました。
さて、子供たちの生活や行動がどのように変化するか、楽しみです。
尚、これらの活動は、科学研究費(基盤研究B 課題番号15H5110 0001)に基づいて、公衆衛生看護学領域で実施しています。