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新着情報
2024/03/06
キャンパスだより
福岡女学院看護大学「ボランティアサークル葡萄」 2023年度★活動報告

ボランティアサークル葡萄

顧問 酒井 康江

新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが、5類感染症に変更されたのは2023年5月でした。それからというもの、コロナ禍前をしのぐ勢いでサークルは活気づいています。地域での健康学習会大学祭での健康測定会と結果説明会介護予防カードづくり防災セミナーボールンピックサプライズサンタなど、これらは恒例行事として今年度も継続しました。新たにスタートしたサークルオリジナルの①アロママッサージ。更にバーションアップした②在宅療養児とその家族のための交流会。4年ぶりに復活した③抱樸館福岡での健康相談会と料理教室について、これから紹介していきます。

① アロママッサージ(*)

 何かサークル独自の取組みができないかと常々思っていました。活動範囲も年齢層も広いのが当サークルの特徴なので、いつでもどこでも誰にでも喜んでいただけるものはないかと考えていたところ、たどりついたのがこれでした。有難いことに、一般財団法人学生サポートセンター主催の「令和5年度学生ボランティア団体助成事業」に応募し「優秀賞」をいただいたので、講師料や材料費などの必要経費はそこから支出しました。必要な知識や技術を学んだ後は、早速、住民の方々に披露させていただきました。大変喜んでいただき地域のニーズが高いことを知りました。アロママッサージには、リラックスや血行促進など様々な効果がありますが、加えて、互いの心の距離を縮めるコミュニケーションツールの一つにもなることを実感しています。サークルの強みとして今後も続けてまいります。

  *講師曰く、法令においてマッサージの定義はないが一般的に“マッサージという行為”は
  国家資格保持者(あん摩マッサージ指圧師免許)のみ行うことができるとされている。
  正確には、アロマトリートメント・アロマリラクゼーションなどと呼ばなければならない。
  ※ 本文では理解されやすいように「アロママッサージ」と記載しております。

② 在宅療養児とその家族のための交流会「おひさま縁日@絵本の世界へようこそ」
 12年目を迎えた「在宅療養児とその家族のための交流会」。昨年、久しぶりに本学3号館で開催したのが大好評だったので、今年度は、内容・規模ともにバージョンアップし、68家族、241名の方に来場いただきました。タイトル通り「にじいろのさかな」「ももたろう」「どんないろがすき」など絵本のタイトルにちなんだブースが設けられ、子ども達は楽しみながら色んな体験ができました。サークル部員は、病気や障がいがあるお子さんと、どのように接したらいいのか戸惑う場面もありましたが、包括連携協定先の福岡療育センターいちばん星のスタッフの方々のご指導のもと、子どもたちを最高の笑顔とパフォーマンスで出迎えることができました。
① おひさま縁日での魚釣りの様子
② おひさま縁日での集合写真
③ 抱樸館福岡での健康相談会と料理教室
 2010年3月、本学の宗教主事である金田先生に連れられお邪魔したのが、ご縁をいただいたきっかけです。「生活困窮者のための自立支援施設」である抱樸館がなぜ設立されたのか、日本の経済発展の裏側で忘れ去られていく人々の現実に何もせずにはいられなくなり、翌年から「福岡女学院看護大学の学生と教員による健康相談会」が始まり、2020年には包括連携協定を締結しました。月1回のペースですが、心身の心配事を聴かせていただき、解決の糸口を一緒に考えさせていただいています。学生の発案で、健康学習会や料理教室など一緒に楽しめる時間をいただくこともありました。コロナ禍で約3年間休止していましたが、2023年11月から健康相談会を再開し、2024年3月には入館者・退館者の方々と料理教室も開催しました。様々な理由で孤独やセルフケア不足を感じていらっしゃる方が多いので、今後も認め励まし勇気づけながら伴走していけたらと考えています。